Viterbiキーボード作った (1)
キーボードを作る機運が出てきましたので、つくりました。
これはキートップの印刷をしたいのだけれどまだできてないので鉛筆で書かれているところです。
動機
世の人々がキーボードに求めるもの、いろいろとあると思うのですが、私的にはJIS配列でメカニカルの打ちやすさと軽さとコンパクトさがほしいのです。わりとよくキーボードを持ち歩くので、軽さはすなわち残り体力です。
メカニカルでコンパクトといえばMajestouch MINILA Airで、日本語配列なのにコンパクトでなかなかよいものです。なので最近はこれを持ち歩いていたのですが、めちゃくちゃ重いのでどうにかしたいという話がありました。たぶんおもりが入っているのでしょう、打ちやすくて良いのですが持ち歩きには厳しいのです。
しかしこれ以上に小さくてメカニカルなキーボードというものはあまりなく、あっても英語配列で厳しいご時世でした。
というわけで作ることにしました。
材料
Viterbi基板とケース
なるたけキー数が多いヤツがよかったんですけど、自作キーボード基板ってキー数少ない基板が多いのでアレです。これは5行x7列x2枚で70キー。Majestouch MINILA Airの68キー+2でよいかんじです。
Viterbi Keyboard - 5x7 70% Split Ortholinear – Keebio
Viterbi - Case/Plates – Keebio
Pro Micro互換機x2
Arduino Pro Microの互換機。これにファームを書いて動かします。
Pro Micro - 5V/16MHz - Arduino-compatible ATmega32U4 – Keebio
ケーブル
Viterbiの二つの基板をつなぐヤツです。3.5mm4極ケーブルがあればいいんですけど買いました。
スイッチ
Cherry MX 互換のスイッチならなんでもいいそうです。今回はAli EXPRESSでGateron赤軸スイッチを買いました。
キーキャップ
かわいさをもとめてG20という表面にへこみのない形式のキーキャップが良かったのですが、あんまり売ってなくて難儀しました。結局ここで買いました。値段はかわいくないです。
左のが今回買ったG20というヤツで、右のがよく見るタイプのDSAというヤツです、たぶん。
道具等
はんだごて等は以前紫外線LEDランプを作ったときに買いましたのでそれをつかいます。アイカツカードに紫外線硬化樹脂で疑似エンボス加工を施したかったので作ったLEDランプでした。あと写っていないですがピンセットがあります。
消耗品としてはここに写っているはんだと、写っていないですがポリイミドテープがあります。耐熱で絶縁してくれるテープで、何かと便利。
製作過程
詳しくは下記リンク先を見ればなんとかなるんですけど、ざっと書いておきます。
ダイオード等はんだ付け
2枚の基板それぞれを左手用、右手用として、それぞれの裏面(キーボードとしてできたときにキーキャップが嵌まる方が表面です)にダイオードをはんだ付けします。それぞれ異なる面が表面、裏面になります。
まず左手用の基板から。ダイオードの足をピンセットで折って基板の裏側から差し込み、ポリイミドテープで固定します。ポリイミドテープで固定するとき、ダイオードの方向を確認しましょう。ダイオードの黒い線がある方の足と、基板の電極が四角くなっている穴を合わせます。
35個のダイオードの方向を確認して固定したら、基板の表側からウニのトゲみたいになっている足の根元にはんだ付けをします。余った足はニッパーで切ります。
左手用と右手用でダイオードを70個つけたら、同様にケーブルを接続するジャックとリセットスイッチをそれぞれの基板に、抵抗は片方の基板にはんだ付けします。
今回は抵抗を右手側の基板につけました。何故必要なものなのかは分からない。
Pro Microの足をはんだ付け
2枚の基板それぞれの裏側(ダイオードをと同じ側)にPro Microの足を挿し込み、Pro Microをポリイミドテープで仮固定します。
この状態で、基板の表側からはんだ付けします。Pro Micro自体はまだはんだ付けしません。
はんだ付けしたら仮固定しておいたPro Microを外します。
裏側に見えている黒いスペーサー(?)は本来外すものだそうですが、今回は外しませんでした。力がなくて外せなかったので。
Keebioで買ったケースだとなんとかなりましたが、右手側の収まりがギリギリだったので右手側だけでもスペーサーを外した方が良かったかもしれない。
スイッチのはんだ付け
ケースにスイッチを嵌め込み、足を基板の表側から差し込んではんだ付けします。
ケースにスイッチを嵌めて表側から見たところです。ちょっと揃ってなくてガタガタしてますね。このガタガタができあがりに直結します。直結したためキーキャップの並びがガタガタになりました。悲しい。
足を差し込んだところです。基板の穴が余裕を持たされていて大きいのではんだ付けしづらいです。頑張りましょう。
なお、ここで各スイッチにおいて基板の穴とスイッチの足の位置が揃っているか確認した方が良いです。確認しなかったのでキーキャップの並びがガタガタになりました。悲しい。
きたない。
ここで気づいたのですが、基板にI2Cと印字されたジャンパがありました。Pro Microの通信方式の切り替えだそうです。I2Cという通信方式を使う場合はショートさせるものなのだそうで、とりあえず両基板の裏側のジャンパをショートさせておきました。しかし後ほどファームでI2Cを選択したところ動きませんでした。なんだこれは。
Pro Micro
よくわからないものはよく分からないままにおいておいてPro Microをはんだ付けしましょう。
左手側はPro Microのいろいろ実装されている面を下にして基板の裏側からつけます。
右手側はその逆です。
ここまできたらそれぞれ接続してテストしてみましょう。qmk_firmwareを書き込んで動くかどうか確かめます。
ケース組み立て
後はウイニングランです。ケースを組み立ててキーキャップを嵌め込みます。
キーキャップに印刷をしたかったんですがまだ方法を考えていないのでとりあえず鉛筆でかきました。手が汚れる。
つかれたのでファームの書き込み等と反省については次の記事に書きたいと思います。早く寝ましょう。